明けたけど、2008年おもしろかった本

本当は年末にやることかもしれないけど、明けてしまいました。
2008年読んだ本にはとってもおもしろいものがたくさんありました(といっても2008年に出版された本は少ないです)。その中で個人的に特にこれ、というものをあげさせていただきます。

カートヴォネガットの一連の作品がおもしろかった。まだ数冊読んでないのがあるけど、けっこう読みました。どれもかなりよいですが一番好きなのは「スロータハウス5」。第二次世界大戦+宇宙人+タイムスリップなどという、一見むちゃくちゃなつくりなのにすごく説得力があっておもしろい。不思議な小説。
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漫画で、高野文子「黄色い本」。高野文子はいままで読んだことなくて今年初めて読んだのだけど、びっくりしました。漫画ってこんな表現もできるのか。
[tmkm-amazon]4063344886[/tmkm-amazon]いまやってる漫画では「へうげもの」が熱いです。

思想系では、2007年から2008年にかけて内田樹、斎藤環の本などをたくさん読んでとっても刺激的だったけど、さらに新たな視点としてオートポイエーシスについての本がおもしろかった。この本によるとオートポイエーシスは科学ではない(科学の枠ではとらえられない)らしい。
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などなど、2008年もかなり読書を楽しみました。お金を使わずに図書館でかなりいろいろな本が借りられるのでどんどん借りてどんどん読めます。
そのほか僕のおすすめの本はてらべの本棚をよければご覧下さい。

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ発売された村上春樹 訳の「ロング・グッドバイ」を今日書店で手に取ってみました。
この装丁といい、厚みといい。モノとしてもなかなかのもの。本文も読みやすそう。もちろんまだ読んでいない人にもおすすめの一冊です。
村上春樹氏による長い解説もあります。いやしかし、この装丁じっさい見るととてもいいです。

これは買わないで、読めもしないのに図書館でこれの原文の、ペーパーバッグを借りてみた。ただの自己満足ですね。

長いお別れ

ふと、本屋のポスターで見かけたのだけど
レイモンドチャンドラーの小説、「ロング・グッドバイ」の村上春樹 訳が3/8に出るらしい。しかもハヤカワから。村上春樹をきっかけにそのへんのアメリカ文学をかじった身としては、なんだか複雑な気分。読みたいけど、読みたくない。

それでなんとなく、何年も前に読んだっきりだった「長いお別れ」(清水 俊二 訳)をもう一度読んでみたんだけどやっぱりよかった。自分もあれから歳をとったのでより味わい深くなっていました。訳もいい。自分が生まれた頃の訳だけど。

ところで、 フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」 の村上春樹版がすでに出ていたのですね。こちらはぜひ読みたいものです。